
(全造船の省庁交渉で)
日本はかつて世界一の造船国というのを習った覚えがありますが、いまや韓国に抜かれ、中国にも抜かれそうな気配になってきています。
特に韓国は1社で日本全体の造船量を上回っていて、日本の大手造船会社が全部合併しても太刀打ちできない状態になっていることをご存知でしょうか。
特に日本では過酷な労働のイメージもあって、労働者不足となり、若手の熟練工も不足していて、どうしても手作業でしなければならない仕事も多く、さらに今後が心配になってきています。
今は中国の景気が熱気を帯びていて、中国の船を購入する意欲がすごくて、商船会社は絶好調ですが、造船のスピードが間に合わず、中古船を買って売ったほうが儲かるといういびつな状態まで出ているそうです。
しかし、そんなことは大型船の話で、日本に古くからある漁船などの中・小型船を作っている日本各地に点在する中小の造船会社は中国の景気の恩恵も無く、新規造船がほとんど無いのが現状で、多くの地方経済や雇用を支えてきた地場の企業が存続の危機に瀕しています。
そこで、各省庁に対して全造船としてさまざまな政策的な要求をするための交渉を毎年行っていて、私も一緒に参加させて頂いています。
全国から集まった方々の思いは深刻で、切羽詰ったものがありますが、残念ながら政府から出てくる回答では根本的な解決には繋がりそうもなく、今後も交渉を続けていく必要があるように思いました。
三重県からも市川造船と内田造船の方に来ていただいていましたが、この2つの会社があった伊勢市は造船発祥の地でもあります。
そんな発祥の地に造船の歴史に関わる品を展示して、自負を持ってもらおうという動きもありますが、展示品はあるものの展示する施設、もしくは博物館も無く、それこそ宝の持ち腐れになってしまい、伊勢がそんな地であるということを市民もほとんど知りません。
確かに財政が厳しい時ではありますが、歴史は今残しておかないと忘れ去られるのは簡単です。
大阪でも論議されていますが、経済の危機は文化の危機でもあります・・・・。
2008/07/11 23:31:36 | コメント 0件 | コメントを書く | この記事のURL
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