
(チョーヤの梅酒工場で、タンクいっぱいの梅)
三重県伊賀市にチョーヤの梅酒工場があります。
チョーヤの梅酒はCMでおなじみですが、梅酒というのは昔は自宅で口の大きな瓶に青い梅を入れて、そこに市販の焼酎を入れて漬けておいて、おいしくなった頃にチビチビ飲むというのが普通だったように思います。
今日伺った工場でも基本的には同じことを大量にやっていて、国産の主に和歌山産だそうですが、梅を6月から7月にかけて写真のタンクの中に入れて、その中に焼酎を入れておくのです。
通常自宅でやる場合は3ヶ月くらい漬けておくと飲めるようにはなるそうですが、この工場では最低1年から2年間このタンクの中に漬けておくそうで、私が指さしているのは和歌山産の南高梅という品種です。
この梅は梅干しとしても有名ですが、吸収力が強く、梅酒としても効率よく梅酒ができるそうです。
工場内には大きなタンクがいくつも並び、ほんのりといい香りがしてきて、香りをかぐだけで酔ってしまいそうですが、実際に瓶詰めなどの作業をする工程に行くともっと香りがしてきて、酒に弱い人は酔っぱらってしまうかも・・・・?
さて、この梅酒は梅で造る・・・・。
当たり前と言えば当たり前ですが、実は梅酒は本物の梅だけではなくて、化学的に合成されたクエン酸で作ることができます。
チョーヤでは国産の梅だけを使って梅酒を造っていますが、当然国産梅の原価がかかりますので、原価は高くなって販売価格も高くしなければなりません。
しかし、一方でクエン酸だけでやれば、本物の梅を使うより何十分の1の費用でできますし、梅を漬けておくという工程が要らなくなりますから格段に安くできるのです。
さて、問題はその先です。
梅を使って作る酒は梅酒ですが、今の法律ではクエン酸だけを使って梅酒風にしても梅酒と表示できるのです。
つまり、まったく梅を使っていない状態でも梅酒風と書かずに梅酒と書いても違法ではないため、いくつかの梅酒にはこの手法で安く作っているところもあって、健康上は問題ないものの、おかしいのではないか?という指摘があるのも事実なのです。
つまり、本物の梅を使っている梅酒には「国産梅100%使用」と書いてありますが、使っていないものには当然そのようなことは書けないけど、「梅酒」とは書けるのです。
酒屋さんで買う場合はラベルを確認すればわかりますが、飲み屋さんで注文する場合はグラスで出てくると区別はつきませんし、いちいちラベルを確認する人も少ないと思います。
そんな話を聞かせてもらいながらも、甘い梅酒の香りを嗅ぎながらの工場見学は法律の不備がまだまだあることを考えさせられるものでした。
この工場見学を終えて上京、明日は参議院で常任委員会が続きます。
2010/03/15 16:19:35 | コメント 0件 | コメントを書く | この記事のURL
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